フェムテック(女性向け技術)は、女性の健康や生活の向上を目的とした技術、製品、サービスを指します。欧米では、近年、フェムテックに関連する新しい企業やイノベーションが増加しています。今回は、欧米での主なフェムテックのトレンドや事情についてのいくつか紹介します。
<生理トラッキングアプリ> 欧米では、生理周期をトラッキングするためのアプリが広く普及しています。これらのアプリは、生理周期や排卵日を予測し、妊娠の計画や生活の調整に役立ちます。代表的なアプリにはClueやFloがあります。
<妊娠・出産関連テクノロジー> 妊娠や出産に焦点を当てたテクノロジーも注目されています。妊娠中の健康モニタリングや胎児の成長を追跡するデバイス、リモートでの産後ケアなどが含まれます。
<性教育アプリとプラットフォーム> 性教育に関連するアプリやプラットフォームが増加しています。これらのアプリは、安全なセックスの実践や健康な性生活の促進に焦点を当てています。
<更年期ケア> 更年期に関連する健康上の課題に対処するための製品やサービスも拡充されています。これには、更年期症状の管理や健康的な生活スタイルのサポートが含まれます。
欧米のフェムテック企業は、女性の健康とライフスタイルに関連する多岐にわたる分野で活動しており、これにより女性が自らの健康に対してより主体的にかかわる手段が提供されています。また、これらの企業は女性の健康に対する社会的な認識と関心の高まりに応える形で発展しています。
◆欧米はフェムテック先進国
米国では日本よりも早くフェムテックが隆盛しており、調査会社スタティスタが2011年から2020年に投資を受けたフェムテック企業の数を発表し、フューチャーファミリーは過去10年間で最高水準となっている。総額1億1,800万ドル(約120億円)の調達に成功した。アメリカでは10年ほど前に多くのフェムテック企業が誕生し、事業を拡大していることがわかります。
調査会社フロスタンドサリバンは2019年、フェムテック産業の価値は2025年までに500億ドル(約5兆円)になると予測した。フェムテック産業は米国や欧州でも急成長している産業である。
日本では、女性が体調不良であっても生理のことをオープンにしにくい環境がまだ多いと言われています。ですが、2020年は「フェムテック元年」とも言われ、吸水ショーツのブランドを始め第三の生理用品と言われる月経カップを利用する人も増えてきています。
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